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鍼灸で疾患治療するための陰陽論「互根と互用」

前回の「鍼灸で疾患治療するために陰陽論を理解する」の続きです。

 

2.陰陽の互根互用

陰と陽は対立の関係にありますが、統一されており、相互に依存し、単独では存在できません。陰は陽に依存し、陽は陰に依存しています。

例えば、熱が無ければ寒はなく、左が無ければ右はないという関係になります。
この陰陽の相互依存関係を、陰陽の互根互用と呼んでいます。

からだにおけるいろいろな働きは、まさに、この関係にあるといえます。
自律神経系の交感神経と副交感神経、免疫作用のTh1とTh2などです。

 

中医学としては、以下のように例があります。

①相対物質間の相互依存の体現

気と血→人体と人体生命活動維持の基本物質
気は陽に属し、血は陰に属し、気は血の帥、血は気の舎

②機体の相対機能の相互依存の体現

生理機能→興奮(陽)と抑制(陰)
興奮なければ抑制なし

③物質と功能の相互依存の体現

物質→陰、功能→陽
功能は物質運動の結果

陰陽の互根互用の関係とは、からだにある物質とその物質を使っての機能の関係といえます。それらを組み合わせますと、物質と物質、功能と功能、物質と功能になります。

これを古典には
「陰は内に在り、陽これを守るなり、陽は外に在り、陰これを使うなり」とあります。

 

例としましては、免疫応答における、Th1,Th2があります。

・物質と功能は

Th1がTh2より優位になりますと、自己免疫疾患や炎症反応が増悪します。
Th2がTh1より優位になりますとアレルギー反応が増強します。

・功能と功能は

Th1はアレルギー反応を抑制し、Th2は自己免疫疾患・炎症反応を押さえます。

・物質と物質は

Th1はTh2を抑制し、Th2はTh1を抑制するという関係にあり、お互いが牽制しあい、免疫応答のバランスを保っています。どちらの免疫物質も、ヘルパーT細胞から分化したものですので、根本は同じということになります。

ここから、陰陽の互根互用は、思弁から生じたものではなく、
実際のからだの反応から考えられたことが理解できます。

この陰陽の互根互用の関係が崩れますと疾病が生じます。
すなわち、機体の休まない働きが破壊され、病気となるわけです。

 

鍼灸での疾患治療は、陰陽のバランスの崩れを、
元に戻すことにあるというのは、このことによります。

また、陰陽の互根互用の関係は、陰陽の転化の内在的根拠でもあります。

陰陽間に互根互用の関係が無ければ、
陰と陽の間に、1個における、統一体となれないからです。
鍼灸院天空 夘野裕樹

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