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鍼灸で疾患治療するための陰陽論「対立と統一」

鍼灸で疾患治療するために陰陽論を理解する

陰陽学説には教科書で習ったように、大きく4つの基本内容があります。

1.対立と統一
2.互根と互用
3.消長と平衡
4.相互転化

 

それぞれを復習していきましょう。

1.陰陽の対立と統一

陰陽論では、自然界の一切の事物は、または、現象は、陰陽の相互対立によって存在しているとしています。
具体的な例を挙げますと。

上と下、左と右、天と地、動と静、出と入、昇と降、昼と夜など
これらは、確かに対立していますが、同時に、一方だけでは存在できず、二つものがあって初めて、存在できます。

二つものによって存在できることを統一的であるといいます。
対立とは、二者相反であり、統一とは、二者相成となります。
そして、相反が無ければ相成がないという関係になっています。

相互対立の他の表現として、相互制約、相互消長というものがあります。
良く出てきますので、覚えておいてください。

 

この相互対立から統一の状態を維持していることを、動態平衡と呼んでいます。
この動態平衡を、「陰平陽秘」といいます。

「生物と無生物の間」という書籍で有名な福岡 伸一先生が、その書の中で、「動的平衡」という言葉を使っておられますが、まさにその言葉が、陰陽論における動態平衡となります。

このような考えは、自然界の観察から古代の科学者たちが導き出したものです。

 

中国は日本と同じで、四季の季節の移り変わりがあります。
その季節変化から導き出したといえます。

四季は春→夏→秋→冬と変化します。
気温は同じように、温→熱→涼→寒と変化します。

春から夏にかけて、陽気が徐々に強くなります。
そして、秋から冬にかけて、陰気が徐々に強くなります。

これは、春夏の陽気上昇を、秋冬の寒涼が抑制し、秋冬の陰気上昇を春夏の温熱が抑制するという関係になっています。
この自然界の現象から、陰陽の相互制約、相互消長を導き出したと言えます。

四季を作り出しているのは、太陽の南中高度の違いによるといえます。

昼と夜の時間が同じになる春分・秋分、昼の時間が一番短い冬至、そして、一番長い夏至、これらにより、太陽エネルギーが地球に与える強さが異なります。

 

1年は約365.25日ですが、これを360日として考えますと、
上のそれぞれは90日間ずつとなります。

この90日間の間、ちょうど真ん中に持ってきたものが、
立春・立夏・立秋・立冬という季節の変わり目です。

それぞれの季節の状態から陰陽の消長が導き出されました。

 

具体的には。

冬至→陰が極まり、一陽が生じる
立春→陰が減少し始め、陽が長じ始める
春分→陽が長じ、陰が弱くなる
立夏→陽が盛んになり極まりだす
夏至→陽が極まり、一陰が生じる
立秋→陽が減少し始め、陰が長じ始める
秋分→陰が長じ、陽が弱くなり始める
立冬→陰が盛んになり極まりだす

ここに陰陽の相互消長が詰まっているといえます。
そして、相互制約も含まれています。

 

暑さが極まった時に寒さが始まり、寒さが極まった時に熱さが始まっている、これが相互制約になります。この二つの理論が同時に、存在しているのが陰陽論の特徴であり、難しさでもあるといえます。

この同時存在を、教科書では、「陰陽相互制約の過程は、相互消長の過程でもある」としています。

この考えを、ヒトを含めた生物に当てはめますと、以下のようになります。

陽―萌動  発生  化気
↕   ↕    ↕
陰―成長  収蔵  形成

そして、生→長→壮→死と移り変わり、死から、また、生が始まり、循環し終わりがありません。

上のような陰陽の相互制約・相互消長により、不断の協調平衡が行われ、陰陽が調和する状態を保ちます。
健康とはこの状態のことになります。

動態平衡の状態が破壊されたものが、疾病となります。
すなわち、陰陽の制約・消長の失調です。

 

陰陽論とは、このように自然界の観察から導き出されたものであり、決して、観念論ではありません。
その自然界から導き出された陰陽論をヒトに当てはめ、理論づけたものが古代の医学になります。

正しく陰陽論を理解すれば、鍼灸医学への理解が深まり、鍼灸による疾患治療ができるようになります。

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