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鍼灸で疾患治療するための陰陽論「消長と平衡」

前回の記事から少し時間が経ってしまいましたので、忘れている場合はこちらから復習してください。

鍼灸で疾患治療するために陰陽論を理解するその1
鍼灸で疾患治療するために陰陽論を理解するその2

 

今日はその3、陰陽の消長と平衡について

前回までに復習しましたように、陰と陽は、互いに対立、制約し、根本は同じで、相互作用があります。そして、この作用は、静止的、不変的ではなく、常に、不断に運動変化しています。

相互作用における、互根互用が不断に運動変化していることが、陰陽の消長平衡作用に繋がっていきます。陰と陽の平衡とは、静止的ではなく、絶対的でもない平衡状態です。これを動態平衡と呼んでいます。ヒトにおける神経や免疫、ホルモンの作用におけるフィートバック機構と同じです。

ここから、一定限度、一定時間において、以下のような現象が生じます。
〇陰が消え、陽が長じる
〇陽が消え、陰が長じる

上の2つの関係を維持する相対的平衡が、陰陽間の動態平衡になります。

さらには、
〇絶対運動の中にも相対静止が含まれ、相対静止に中にも絶対運動がある
〇消長の中にも平衡が含まれ、平衡の中にも消長がある

という関係にあります。

 

この世界における、人間の誕生から死に至るまでも含めた、あらゆる物事の発生と発展は、陰陽の消長と平衡の働きによって、保たれているということを示しています。

例えば、

冬→春夏
寒冷から逐次、暖かくなり、熱となる→陰が消え、陽が長じる

夏→秋冬
炎熱から逐次、涼となり寒となる→陽が消え、陰が長じる

このように四季の変化はありますが、毎年、同じように変化するわけではありません。
ここに、相対的動態平衡が示されているといえます。

 

陰陽の消長平衡は、絶対的なものではなく、相対的、動態的平衡であることをよく理解してください。そして、太極図にあるように、その総和は一定です。

中医学における疾患とは、陰陽の相対的平衡が破壊された状態です。

病理状態→陰また陽の偏盛あるいは、偏衰を形成し、陰陽消長が失調する。このことが、素問・陰陽応象大論に記載されている、「陰勝てばすなわち陽病む、陽勝てばすなわち陰病む、陽勝てばすなわち熱となり、陰勝てばすなわち寒となる」です。

そして、一定の総和の中での陰陽消長の失調は、治療が可能ですが、総和を超えての失調は、予後不良となります。

陰陽論の理解が難しい点は、相対的、動態的平衡であることを理解することだといえます。その時、その時に応じて解釈の変化が生じるからです。

 

現代人は、関数的な考えにならされていますので、条件が同じなのに、結果が異なると混乱が生じやすく、理解を妨げます。

分かりやすい例を挙げますと、臓腑間においては、臓は陰,腑は陽です。経脈と腑においては、経脈が陽で、腑が陰となります。

さまざまな切り口から、この相対的な考え方を理解できるようにしてください。ここの理解が、陰陽論を観念論から自然科学に基づいた理論であることを認識させてくれ、先生の臨床力が上がります。

 

鍼灸院天空 夘野裕樹

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