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鍼灸師のためのエビデンス「病歴の科学化」

鍼灸師のためのエビデンス「病歴の科学化」

エビデンスに基づく医療、EBM(Evidence-based medicine)
も定着してきた感があります。

医療以外の世界でも、
エビデンスがあるかないかという議論が、
なされることもよくあるようです。

 

若手鍼灸師の先生方は、
EBMと聞くとどういうことを思い浮かべられますか?

RCT(Random Control Trial)、
コホート研究などの大規模な研究を思い浮かべる
先生が多いのではないでしょうか?

かくいう私も、最初はそうでした。

 

ただ、エビデンスの勉強を進めるうちに、
これは究極の個別医療(オーダーメイド医療)
につながることに気づかされました。

 

確かに、鍼灸を含め治療法に関しましては、
RCTやコホート研究が行われ、それらの論文を集め、
更にメタアナリシスすることにより、
エビデンスが確実なものとなり、標準治療化できます。

主には、このことだけが取り上げられています。

 

しかし、EBMの守備範囲はこれだけではありません。

EBMがカバーするのは、診断、治療、予後、副作用に及びます。
そして、実践の目的は個別化にあります。

EBMによって、目の前の患者さんの診断、
治療をどうするか、これが一番大切なことです。

 

そこで、焦点を症状や病歴に当てますと、
違った世界が浮かび上がってきます。

エビデンスは、症状や病歴にもあるというわけです。
これを「病歴の科学化」と呼んでいます。

 

若手鍼灸師の先生方は、学校で、
「感度・特異度」について習われたのではないでしょうか?

これが病歴の科学化になります。

身体所見の基本的な考え方は、以下のようになります。

 

<基本的な考え方>

ある診断に特徴的な身体徴候有り(陽性所見)→ 診断は確定的
ある診断に特徴的な身体徴候無し(陰性所見)→ 診断は否定的

陽性と陰性の所見の結果が、どの程度確からしいかは、
それぞれの身体徴候によって異なります。

例えば、以下のような感じです。

 

A所見 → 陽性 → 診断確率を大きく高める
A所見 → 陰性 → あまり意義がない

B徴候 → 陽性所見 → あまり意義がない
B徴候 → 陰性所見 → B徴候が存在しないことに意義がある
B徴候 → 陰性所見 → ある種の病気を決定的に除外できる

 

ここで、A所見、B徴候などが、
どの程度、確からしいかを研究した結果が、
症状・病歴のエビデンスとなります。

症状の感度・特異度がこれに当たります。

このことを詳しく理解しますと、患者さんの状態をエビデンスにより、
その患者さまだけの病態が把握でき、
その患者さんに応じた治療ができるようになります。

これが、EBMは個別医療であるということになります。

次回より、このブログで一緒に、
病歴の科学化の復習をしていきましょう。

 

鍼灸院天空 夘野裕樹

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