鍼灸師として本物の知識とマインド。鍼灸院の集客経営を学ぶブログ

鍼灸院での仮説演繹法による診断プロセス

鍼灸院での仮説演繹法による診断プロセス

前回までで、エビデンスに基づいた診断をするにあたり必要なツールを復習しました。

では、実際にそのツールをどう利用するかが、問題になります。
診断にあたり用いられるプロセスは、いろいろありますが、
EBMとして利用する場合は、仮説演繹法が有用になります。

仮説演繹法による診断プロセスとは、患者さんの主訴から、
いくつかの疾患を思い浮かべることから始まります。

そして、疾患リストを頭の中で作成し、それぞれの重み付けを行います。

 

次に病歴聴取を行い、得られた病歴や愁訴から、その重み付けを変えていきます。
この段階で、これまで復習をしました、感度・特異度のデーターを用います。

想定した疾患のうちで、感度の高い所見を否定するような所見が得られたなら、
その疾患を除外していきます。

 

例えば。

若手鍼灸師の先生の鍼灸院に、腰痛で、
ヘルニアがあると訴えた患者さんが、来院されたとします。

この際に下肢症状を訴えなければ、
腰椎椎間板ヘルニアの可能性は否定されます。

そして、病歴聴取の後は、「合わないとこは?」
と考えながら質問していくことが、一つの方法です。

この過程で、想定した疾患リストから、
合わないところがある疾患を順次、除外していきます。

 

また、疾患リストの優先順位も変更していきます。
そして、疾患の絞り込みを行います。

絞り込んだ疾患に対して、特異度の高い所見を確認していきます。
感度・特異度の高い所見が陽性であれば、陽性尤度比が高くなります。

陽性尤度比が高い所見がいくつか得られれば、
その合成により事後確率が上がります。

 

このようにして絞り込んだ一つの疾患により、
患者さんの愁訴をすべて説明できれば、その疾患が確定診断となります。

これが仮説演繹法による、診断プロセスです。
この作業を、医療面接の中で、行っていきます。

最初は、戸惑いが大きいと思いますが、
慣れれば、十分に対処できるようになっていきます。

このような感じで進めていくわけですが、
ブログでは、理解しにくいと思います。

 

そこで、お奨めの番組があります。
毎週、金曜日の22時から、NHKで「ドクターG」という番組があります。
ご存知の先生もいると思いますが、非常に勉強になります。

総合専門医と研修医との「対決」というコンセプトですので、
私たち鍼灸師が遭遇することが少ない疾患が多くなってはいます。

その過程におけるやり取りは、まさに、
仮説演繹法による診断ですので、参考になります。

また、内容によっては、私たち鍼灸師が、
実際に見る可能性のある疾患の時もあります。

そして、医師にとっては難病で、見落としやすい疾患、
治療手段がない病気として紹介されているケースで、
実は、鍼灸治療が得意にしている分野なども出てきたりします。

是非、ご覧になってください。
繰り返し見ているうちに、自然にその手法が身についてくると思います。

 
鍼灸院天空 夘野裕樹

鍼灸院の問診 無料レポート
 

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

鍼灸院の問診 無料レポート
鍼灸院集客経営7日間無料メールセミナー
ページ上部へ戻る