2026-08

研究の読み方

上乗せ試験(add-onデザイン)は何を測るか|通常ケア+鍼

上乗せ試験(add-onデザイン)とは「通常ケア+鍼」対「通常ケア」で組む設計です。測っているのは鍼を足す価値であり、鍼そのものの力ではありません。足す先が手厚いほど上積みは小さくなり、盲検化ができない試験では効果が大きく見積もられやすいと報告されています。
法律・制度

鍼灸院のホームページは広告規制の対象?|原則対象外と4つの例外

鍼灸院のホームページは広告規制の対象か。令和7年2月の「あはき・柔整広告ガイドライン」の章番号にあたり、原則として対象外とされる根拠、広告の側に移る4つの入口、薬機法・景表法はサイトにも及ぶ点、「症状名」の記述が無資格者の章にある事実を整理します(確認日2026-08-10)。
研究の読み方

鍼のプラセボ効果と文脈効果|偽鍼群も4〜5割が反応する理由

鍼の「プラセボ効果」と文脈効果は同じではありません。偽鍼群のレスポンダー率は試験により39〜53%、一方で待機リストは15%、通常ケアのみは19%や4%。この落差の中身(プラセボ反応・自然経過・平均への回帰・ホーソン効果)と、偽鍼群の改善をプラセボと呼べない理由を解説します。
研究の読み方

鍼のエビデンスは比較対照で変わる|無治療比・偽鍼比・実薬比

鍼のエビデンスは「何と比べたか」で変わります。比較対照の6つの型を整理し、2万人のIPDメタ解析が示す「鍼を行わない対照」との差0.5SD・偽鍼との差0.2SD、同一のコクランレビュー内でSMDが0.96から0.10まで動く実例まで、鍼灸師向けに解説します。
研究の読み方

偽鍼(シャム鍼)とは何か|4つのタイプと「不活性でない」問題

偽鍼(シャム鍼)とは何か。コクランの定義「鍼理論上重要な要素を1つ以上ずらした介入」から出発し、ネットワークメタ解析45試験が区別した7手法を4タイプに整理。STRICTA 2010が明記する「偽鍼は不活性とは限らない」問題まで、鍼灸師向けに解説します。
頭痛

片頭痛の予防に鍼は効く?Cochrane22試験が示す3つの比較

片頭痛の発作予防に鍼は使えるのか。Cochrane(22RCT・4,985名)を軸に、無治療比・偽鍼比・予防薬比で結論が変わる構造を整理。6か月で薬との差が消える一方、副作用と脱落は鍼が少ない非対称性、NICEとVA/DoDの評価の割れまで。鍼灸師向け。
頭痛

緊張型頭痛に鍼は効くのか|NICEの回数目安と偽鍼問題を整理

緊張型頭痛に鍼は効くのか。Cochrane(12試験2,349例)の通常ケア比RR2.5・偽鍼比RR1.3という落差を軸に、他の非薬物療法に優越を示せなかった事実まで正直に整理。NICEの回数目安と患者説明トークつき。鍼灸師向け。
頭痛

頭痛への鍼|タイプ別エビデンスと受診をすすめる判断の総合ガイド

頭痛への鍼を鍼灸師向けに整理。質の高いエビデンスがあるのは緊張型頭痛と片頭痛の2つで、群発頭痛・薬剤の使用過多による頭痛・三叉神経痛は位置づけが異なります。二次性頭痛を疑ったときの受診判断の目安、タイプ別判断表、患者トーク例までまとめました。