研究の読み方

鍼の論文の読み方|対照・盲検・プラセボを分けて読む3点【まとめ】

鍼の論文の読み方を、3点の確認に整理しました。①対照は何か ②鍼を足したのか ③誰が盲検化されたか。偽鍼・比較対照・盲検化など、研究の読み方の記事を1本の道順に並べた鍼灸師向けの索引です。エビデンスの数値と出典は各記事にあります。
研究の読み方

鍼で二重盲検が難しい理由|盲検化の4層を分けて読む

鍼で二重盲検が難しいのは、4層のうち施術者の層です。「二重盲検」という語は誰が盲検化されたかを指定しておらず、内科医91名の解釈は17通りに分かれました。CONSORT 2025が挙げる4層で論文を読み分ける手順を、鍼灸師向けに整理します。
研究の読み方

待機リスト対照とは|鍼の効果が大きく出る5つの仕組み

待機リスト対照とは、「試験が終わったら同じ施術を受けられます」と伝えて待ってもらう設計です。同じ試験の中でも、偽鍼比と待機リスト比の差は2.6〜9.5倍ひらくことがあり、ほとんど変わらない試験もあります。効果が大きく出る5つの仕組みを整理しました。
研究の読み方

上乗せ試験(add-onデザイン)は何を測るか|通常ケア+鍼

上乗せ試験(add-onデザイン)とは「通常ケア+鍼」対「通常ケア」で組む設計です。測っているのは鍼を足す価値であり、鍼そのものの力ではありません。足す先が手厚いほど上積みは小さくなり、盲検化ができない試験では効果が大きく見積もられやすいと報告されています。
法律・制度

鍼灸院のホームページは広告規制の対象?|原則対象外と4つの例外

鍼灸院のホームページは広告規制の対象か。令和7年2月の「あはき・柔整広告ガイドライン」の章番号にあたり、原則として対象外とされる根拠、広告の側に移る4つの入口、薬機法・景表法はサイトにも及ぶ点、「症状名」の記述が無資格者の章にある事実を整理します(確認日2026-08-10)。
研究の読み方

鍼のプラセボ効果と文脈効果|偽鍼群も4〜5割が反応する理由

鍼の「プラセボ効果」と文脈効果は同じではありません。偽鍼群のレスポンダー率は試験により39〜53%、一方で待機リストは15%、通常ケアのみは19%や4%。この落差の中身(プラセボ反応・自然経過・平均への回帰・ホーソン効果)と、偽鍼群の改善をプラセボと呼べない理由を解説します。
研究の読み方

鍼のエビデンスは比較対照で変わる|無治療比・偽鍼比・実薬比

鍼のエビデンスは「何と比べたか」で変わります。比較対照の6つの型を整理し、2万人のIPDメタ解析が示す「鍼を行わない対照」との差0.5SD・偽鍼との差0.2SD、同一のコクランレビュー内でSMDが0.96から0.10まで動く実例まで、鍼灸師向けに解説します。
研究の読み方

偽鍼(シャム鍼)とは何か|4つのタイプと「不活性でない」問題

偽鍼(シャム鍼)とは何か。コクランの定義「鍼理論上重要な要素を1つ以上ずらした介入」から出発し、ネットワークメタ解析45試験が区別した7手法を4タイプに整理。STRICTA 2010が明記する「偽鍼は不活性とは限らない」問題まで、鍼灸師向けに解説します。
頭痛

片頭痛の予防に鍼は効く?Cochrane22試験が示す3つの比較

片頭痛の発作予防に鍼は使えるのか。Cochrane(22RCT・4,985名)を軸に、無治療比・偽鍼比・予防薬比で結論が変わる構造を整理。6か月で薬との差が消える一方、副作用と脱落は鍼が少ない非対称性、NICEとVA/DoDの評価の割れまで。鍼灸師向け。
頭痛

緊張型頭痛に鍼は効くのか|NICEの回数目安と偽鍼問題を整理

緊張型頭痛に鍼は効くのか。Cochrane(12試験2,349例)の通常ケア比RR2.5・偽鍼比RR1.3という落差を軸に、他の非薬物療法に優越を示せなかった事実まで正直に整理。NICEの回数目安と患者説明トークつき。鍼灸師向け。