「頭が締めつけられるみたいで、鎮痛薬が手放せないんです」
肩や首をさわりながら、患者さんがそう話す。よくある場面ですよね。ただ「鍼で楽になりますよ」と言い切るのは、少し怖い。かといって歯切れが悪いと、患者さんは不安になります。
この記事を読むと、緊張型頭痛への鍼を「盛らずに、でも自信を持って」説明できるようになります。
【結論】緊張型頭痛への鍼、エビデンスの現在地
緊張型頭痛の予防に対する鍼は、英国NICEのガイドラインで「考慮する」と位置づけられています。
ただし評価は割れています。通常ケアと比べると差は大きく、偽鍼と比べるとぐっと小さくなる。
そして理学療法やマッサージなど他の非薬物療法に対しては、優越を示せていません。
日本の『頭痛の診療ガイドライン2021』でも非薬物療法の選択肢の一つとして記載されているとされますが、鍼灸のエビデンスの確実性はC(低い)と報告されています(菊池ら2022)。
実務的な目安は「期間を区切って10回。数回で判断しない」― これが複数の出典に共通する結論です。
本記事は、医療機関で頭痛の型が確認されている/二次性頭痛を疑う所見がないケースを前提にしています。突然の激しい頭痛、発熱や神経症状を伴う頭痛、いつもと様子の異なる頭痛など、受診を優先すべきサインの整理は頭痛のタイプ別エビデンスと受診の判断(総合ガイド)にまとめています。
【核心】何と比べたかで結論が変わる|緊張型頭痛×鍼のCochrane
ここが記事の背骨です。緊張型頭痛への鍼を最もていねいに整理したのが、Lindeらのコクランレビュー(複数の研究を厳密にまとめた分析)。12試験・2,349人が対象です。
このレビューが示したのは、シンプルで、少し居心地の悪い事実。比べる相手を変えると、鍼の見え方が変わるのです。
比較対照別に見た、緊張型頭痛で頭痛の回数が半分以下になった人の割合(Cochrane CD007587)
0〜100パーセントの同一スケールで、通常ケア比較と偽鍼比較を並べました。
95%信頼区間 1〜3日。回数の面では偽鍼より減っています。
95%信頼区間 −4〜+1。0をまたぐため、差は不明確です。
通常ケア比較は「通常ケア+鍼 vs 通常ケアのみ」の上乗せデザインで、盲検化されていません。過大評価の可能性がCochrane自身により指摘されています。48%対19%は2試験のうち規模の大きいほうの値です(もう1試験は45%対4%)。頭痛の強さは95%CIが0をまたぎ、差は明確ではありません。出典:Linde 2016 Cochrane CD007587(12試験2,349例)
まず通常ケア(頭痛が起きたときだけ対処する形)と比べた場合。頭痛の回数が半分以下になった人は、鍼を足したグループで約48%、通常ケアだけのグループで約19%でした(規模の大きいほうの試験で)。約2.5倍です。
ところが偽鍼(比較用に、効きにくい形で打つ鍼)と比べると、51%対43%。差は一気に縮みます。
さらに頭痛の「強さ」になると、偽鍼との差ははっきりしません。0〜100のものさしで2ポイント差ですが、その幅(信頼区間=本当の値が入っていそうな範囲)は「4ポイント良い」から「1ポイント悪い」までまたいでいます。回数は減るが、痛みの強さは変わらないかもしれない、という非対称です。
| 比べた相手 | 結果 | 確実性 |
|---|---|---|
| 通常ケア(上乗せ・非盲検) | 回数が半分以下になった人 48% vs 19%(約2.5倍) | 中等度 |
| 偽鍼(回数が半分以下になった人) | 51% vs 43% | 中等度 |
| 偽鍼(頭痛日数) | 月2日少ない(95%信頼区間 1〜3日) | 中等度 |
| 偽鍼(頭痛の強さ) | 2ポイント低い(95%信頼区間 −4〜+1)=差は不明確 | 中等度 |
| 他の非薬物療法(4試験) | 鍼の優越は示されず | 低〜中等度 |
※「上乗せ」とは「通常ケアだけ vs 通常ケア+鍼」という比べ方のことです。患者さんも施術者も、どちらのグループかを知っています(非盲検)。
そして最後の行。ここから逃げずに書きます。理学療法・マッサージ・運動療法と比べた4試験では、鍼が優れているとは示されませんでした。一部の結果はむしろ比較対照側に有利でした。
ただし「優越を示せなかった」は「劣っていた」ではありません。この比較はわずか4試験で、報告が不十分・バイアスリスクも高いと評価されています。現状は「判定できていない」に近い。
実務的な読み替えはこうなります。鍼か運動かではなく、どちらも使う。 他の非薬物療法と組み合わせる設計のほうが、いまのデータとは矛盾しません。
エビデンスボックス① Cochraneレビューの詳細(飛ばして読んでもOK)
- 書誌: Linde K, Allais G, Brinkhaus B, et al. Acupuncture for the prevention of tension-type headache. Cochrane Database Syst Rev. 2016;(4):CD007587. PMID:27092807 / DOI:10.1002/14651858.CD007587.pub2
- デザイン: システマティックレビュー/メタ解析(レベル1)。12RCT・2,349例(成人の頻発反復性または慢性緊張型頭痛)。ランダム化後8週以上の観察期間が適格条件。検索は2016年1月まで。
- 内訳: 通常ケア比較2試験/偽鍼比較7試験/理学療法・マッサージ・運動療法との比較4試験。
- 通常ケア比較: 規模の大きいほうの試験でレスポンダー(発作頻度が50%以上減った人)302/629(48%)vs 121/636(19%)=RR 2.5。もう1試験は 60/132(45%)vs 3/75(4%)=RR 11。本文で採用したのは前者の値です。GRADE中等度。ただし「通常ケア+鍼 vs 通常ケアのみ」の上乗せデザインで非盲検。
- 偽鍼比較: レスポンダー 205/391(51%)vs 133/312(43%)=RR 1.3(95%CI 1.09–1.5、4試験)。頭痛日数は月2日少ない(95%CI 1–3日、4試験653例)。頭痛強度は0–100スケールで2ポイント低い(95%CI −4〜+1)=差が明確でない(4試験655例)。鎮痛薬服用日数は月0.8日少ない(3試験261例)。いずれもGRADE中等度。
- 他の非薬物療法との比較(4試験): 鍼の優越性は示されず、一部は対照側に有利。報告不十分でバイアスリスク高、質は低〜中等度。試験数が少なく、「劣っている」ことを示したデータではありません。
- 有害事象: 副作用による脱落 1/420 vs 0/343(7試験795例)。GRADE低。
- 含有試験の枠組み: 少なくとも6セッション以上、少なくとも週1回、3〜4か月にわたって実施。
- 限界: 施術者の盲検化が不可能で通常ケア比較は過大評価の可能性、方法の記述が不明瞭な試験あり、有害事象の系統的収集が不十分、4か月を超える長期効果は未検討、ベースライン特性が不均一。
- 注記: Cochrane本体全文はアクセス制限のため、PubMed抄録・Cochrane平易要約・PMC掲載要約(PMC5091651)の3ルートで数値を突き合わせて確認しています。含有試験の使用経穴はCochrane側が特定しておらず、本記事でも記載しません。
なぜ偽鍼だと差が縮むの?「偽鍼も効いてしまう」問題
ここ、患者さんに聞かれると答えにくいところですよね。「にせものの鍼と差がないなら、意味がないのでは?」と。
でも数字を見ると、話はもう少し複雑です。2022年にNeurology誌に載った中国のRCT(ランダム化比較試験)を見てみましょう。慢性緊張型頭痛の218人を、本物の鍼と浅刺鍼(皮膚のごく浅い層に刺し、手技も響きも与えない比較用の鍼)に分けました。
Zheng 2022(Neurology)における真鍼と浅刺鍼で、頭痛日数が半分以下になった人の割合
慢性緊張型頭痛218名(真鍼110・浅刺鍼108)。16週時点の割合です。
32週時点も68.2%。月間頭痛日数の減少は16週で13.1±9.8日。
32週時点は50.0%。月間頭痛日数の減少は16週で8.8±9.6日。
16週時点の群間比較は OR 2.65(95%CI 1.5–4.77、p<0.001)。n=218(真鍼110・浅刺鍼108)。
浅刺鍼は不活性な対照とは言い切れません。対照群でも約半数が改善しており、この数字は「鍼が無意味」でも「鍼が有効と確定した」でもありません。中国の単一試験であり、施術者の盲検化はできていません。出典:Zheng 2022 Neurology(PMID:35732505)
16週後、頭痛日数が半分以下になった人は、本物の鍼で68.2%。ここまでは想像どおりです。
問題は対照側。浅刺鍼でも48.1%が「半分以下」に届きました。ほぼ半数です。
つまり「偽鍼=何も起きない」ではありません。皮膚への軽い刺激、通う時間、施術者との対話。そうした要素だけでも、かなりの人が良くなる。だから本物との「差」は小さく出ます。
これは鍼の否定ではなく、比較試験の読み方の問題です。臨床で患者さんが感じる変化は「本物の差」だけでなく、治療体験全体の積み重ねでもあるわけです。
エビデンスボックス② Zheng 2022(Neurology)の詳細(飛ばして読んでもOK)
- 書誌: Zheng H, Gao T, Zheng QH, et al. Acupuncture for Patients With Chronic Tension-Type Headache: A Randomized Controlled Trial. Neurology. 2022;99(14):e1560-e1569. PMID:35732505 / DOI:10.1212/WNL.0000000000200670
- デザイン: RCT(レベル2、Class I evidenceと位置づけ)。n=218(真鍼110/浅刺鍼108)。中国。平均年齢43.1歳、罹病期間平均130か月、ベースライン頭痛日数21.5日/月=慢性緊張型頭痛。
- 対照: 浅刺鍼(深度2mm以内、手技なし、得気を避ける)。
- 主要評価: 16週時点のレスポンダー率(月間頭痛日数50%以上減)。
- 結果: 16週 68.2% vs 48.1%(OR 2.65、95%CI 1.5–4.77、p<0.001)/32週 68.2% vs 50.0%(OR 2.4、95%CI 1.36–4.3、p<0.001)。月間頭痛日数の減少は16週で13.1±9.8日 vs 8.8±9.6日。
- 施術プロトコル(同一試験のプロトコル論文 Lu L, et al. Trials. 2017;18:453. PMID:28974247/NCT03133884 より): 経穴は風池(GB20)・百会(GV20)・太陽(EX-HN5)・合谷(LI4)・太衝(LR3)。刺入深度は多くの部位で12.5〜20mm、太陽は7.5〜12.5mm。得気を得て10分ごとに手技、30分置鍼。頻度は最初の4週が週3回、次の4週が週2回=計20回/8週。
- 有害事象: 軽微4件のみ(真鍼3・浅刺鍼1)。
- 限界: 単一国(中国)。浅刺鍼は不活性な対照とは言い切れず、対照群でも48〜50%がレスポンダー。施術者の盲検化は不可能。
- 注記: 出版社の全文は取得できず、PubMed抄録+プロトコル論文で確認しています。通電(電気鍼)の有無はプロトコル論文に記載がないため、本記事では触れていません。
ガイドラインはどう言っている?|NICE・EFNS・日本
英国のNICE(国立医療技術評価機構)のガイドラインCG150には、こう書かれています。
慢性緊張型頭痛の予防的治療として、5〜8週にわたり最大10回の鍼のコースを考慮する。(当編集部による訳。原文はエビデンスボックス③に掲載)
「考慮する(consider)」は強い推奨ではありません。それでも、公的なガイドラインに回数と期間まで書かれているのは大きいですよね。
ここで一点、覚えておくと説明が正確になります。同じNICEでも、片頭痛の鍼は「予防薬が効かない・使えない・合わないとき」という条件つき。緊張型頭痛にはその条件がついていません。位置づけは少し違うのです(片頭痛側の整理は片頭痛予防への鍼のエビデンスにまとめています)。
一方、欧州側は厳しめです。2010年のEFNSガイドラインは「有効性についての確固たる科学的エビデンスはない」としています。ただしこれは2016年のCochraneより前の文書で、「最新の欧州の見解」ではありません。
日本の『頭痛の診療ガイドライン2021』は、どう書いているのか
日本については、『頭痛の診療ガイドライン2021』に緊張型頭痛の鍼灸を扱う臨床疑問(CQ=診療上の疑問と、それへの回答の単位)が複数置かれているとされます。
ここは出典の扱いに注意が必要です。当編集部はガイドライン本文を直接確認できていません。
代わりに使うのが、全日本鍼灸学会雑誌に掲載された解説論文(菊池ら2022)です。ガイドライン作成に関わった研究者を含む著者が、鍼灸に関わるCQを整理したものです。
同論文によれば、本記事で扱う(緊張型頭痛を主題とする)CQは3つです。
| CQ | 何を扱うCQか | 菊池ら2022が報告する鍼灸の位置づけ |
|---|---|---|
| Ⅲ-4 | 緊張型頭痛の治療はどのように行うか | 全体は強い推奨/エビデンスの確実性は個別。非薬物療法の一つとして鍼灸が記載。鍼灸の確実性はC(個々の研究の質が低いため) |
| Ⅲ-6 | 緊張型頭痛の予防療法はどのように行うか | 筋電図バイオフィードバック・頭痛体操・認知行動療法・頸部指圧などと並んで非薬物療法として記載(エビデンスの確実性なしと記載) |
| Ⅲ-7 | 薬物療法以外にどのようなものがあるか | 薬物を用いにくい患者や薬物療法との併用で考慮(弱い推奨/確実性は個別)。鍼灸の確実性はC |
読みどころは2つあります。
ひとつは確実性の記号です。
一般にエビデンスの確実性はA(高い)〜D(非常に低い)で示され、Cは「低い」に相当するとされます。
「ガイドラインに載っている」と「根拠が強い」は、イコールではないんですね。Ⅲ-6については「確実性なし」と記載されている、とされます。
もう一点、読み違えやすいところがあります。推奨の強さと確実性は、鍼灸単独に付されたものとは限りません。 上の表のⅢ-4「強い推奨」・Ⅲ-7「弱い推奨」は、鍼灸を含む治療全体または非薬物療法のまとまりに対する記載として紹介されているものです。「鍼灸が強く推奨された」と読み替えないでください。
日本のガイドラインの根拠は、この記事のCochraneと同じ論文
もうひとつが、ここです。
菊池らによれば、CQ Ⅲ-4とⅢ-7が鍼灸の根拠として引用しているのは「12試験2,349例の緊張型頭痛のシステマティックレビュー」。
お気づきでしょうか。
これは、この記事の背骨に置いたCochrane CD007587そのものです。
つまり日本のガイドラインが根拠にしているのは、私たちがさきほど数字まで読んだ、あの論文。
だから「確実性C」の理由も、そのまま説明がつきます。個々の研究の質が低い、非盲検の上乗せデザイン、地域の偏り ― 記事の前半で見てきたとおりです。
ガイドラインを「権威」として持ち出すのではなく、中身まで一致していることを確認して使う。これができると、説明の強度が一段変わりますよね。
なお同論文は、非薬物療法は複数を組み合わせると効果が高くなる、鍼灸師がチームとして関わるときのほうが推奨度は高い、とも述べています。
前半で書いた「鍼か運動かではなく、どちらも使う」は、この方向と矛盾しません。
出典の扱い:上記のCQ番号・推奨の強さ・エビデンスの確実性は、すべて菊池ら2022(全日本鍼灸学会雑誌 72(1):4-13・オープンアクセス)の記載に基づきます。当編集部は『頭痛の診療ガイドライン2021』本文を直接確認していません(公開ページに転載・AI利用の制限があるため)。したがって本記事はガイドライン本文の逐語引用を行っておらず、「ガイドラインにこう書かれている」ではなく「解説論文がこう報告している」という形で記載しています。原文の確認は書籍版をご参照ください。推奨や確実性は改訂により変わりうるため、引用時は最新版をご確認ください。
エビデンスボックス③ ガイドラインの原文と書誌(飛ばして読んでもOK)
- NICE. Headaches in over 12s: diagnosis and management (CG150). 原文:”Consider a course of up to 10 sessions of acupuncture over 5 to 8 weeks for the prophylactic treatment of chronic tension-type headache.”(NCBI Bookshelf版で推奨番号1.3.9。版により番号が変わりうるため、本記事では番号ではなく文言を引用しています)
- NICE の片頭痛側の推奨(同 1.3.21): プロプラノロール/トピラマート/アミトリプチリンが無効・不耐・不適の場合に、5〜8週で最大10回の鍼を考慮。回数は同じですが、緊張型頭痛と違って「薬が使えないとき」という条件が付きます。
- 注記: Bookshelf版に2025年6月3日更新の表示がありましたが、更新内容と鍼推奨の変更有無は未確認です。本記事では更新日を断定していません。
- Bendtsen L, Evers S, Linde M, et al. EFNS guideline on the treatment of tension-type headache. Eur J Neurol. 2010;17(11):1318-1325. PMID:20482606 原文:”Physical therapy and acupuncture may be valuable options for patients with frequent TTH, but there is no robust scientific evidence for efficacy.”(理学療法と鍼は頻発する緊張型頭痛の患者にとって価値ある選択肢となりうるが、有効性についての確固たる科学的エビデンスはない)
- EFNS の注意点: 2010年発行で、2016年のCochrane改訂より前の文書です。EAN(EFNSの後継)による改訂版は今回の調査では確認できませんでした。「最新の欧州ガイドライン」としては引用できません。推奨レベル(A/B/C)の割り当ては抄録から確認できず未確認です。同ガイドラインは慢性緊張型頭痛の予防薬第一選択をアミトリプチリンとしています。
- 菊池友和, 山口智, 久保亜抄子, 松浦悠人, 荒木信夫「頭痛の診療ガイドライン2021の出版にあたり Clinical question の鍼灸治療推奨からみる今後の展望」全日本鍼灸学会雑誌. 2022;72(1):4-13.(DOI: 10.3777/jjsam.72.4/J-STAGE・オープンアクセス)種別は解説(commentary)で、SRやRCTではありません。著者所属=日本鍼灸理療専門学校/東洋医学研究所/埼玉医科大学東洋医学科/東京有明医療大学/よみうりランド慶友病院。本記事における『頭痛の診療ガイドライン2021』のCQ・推奨・確実性の記述は、すべてこの論文に基づきます。
同論文の記載(緊張型頭痛関連):CQ Ⅲ-4=緊張型頭痛の治療(全体は強い推奨/確実性は個別)。非薬物療法は精神療法および行動療法・理学療法・鍼灸・神経ブロックに大別され、鍼灸の文献は12試験2,349例のSR=Linde 2016(Cochrane CD007587)。有効性は示されているが個々の研究の質が低いため確実性はC。/CQ Ⅲ-6=予防療法。筋電図バイオフィードバック・頭痛体操・認知行動療法・頸部指圧・鍼灸・PENS・理学療法などが挙げられ、「エビデンスの確実性なし」と記載。引用文献は慢性疼痛に対する鍼と偽鍼を比較した8つのSRを統合したもの(Hopton & MacPherson, Pain Pract. 2010)。/CQ Ⅲ-7=薬物療法以外の治療。薬物を用いにくい患者や薬物療法との併用で考慮(弱い推奨/確実性は個別)、鍼灸の確実性はC。
同論文はほかに、CQ Ⅲ-4で緊張型頭痛患者全体の84%が心理的ストレス要因や精神疾患を合併しており、その治療や危険因子の除去も考慮すべきと記載されている(確実性C)と紹介しています。
限界:①ガイドライン本文の一次確認は当編集部では行えていません(本論文を通じた間接的な把握です)。②解説論文であり、推奨の強さや確実性の判定そのものを検証したものではありません。③同論文自身が「エビデンスの確実性はCであることから、今後はよりエビデンスレベルの高い臨床試験によりエビデンスの確実性を上げていく必要がある」と述べています。④鍼灸専門誌に掲載された鍼灸領域の著者による解説であり、記述の重点の置き方には立場の影響がありうる点も踏まえてお読みください。⑤推奨の強さ・確実性は、鍼灸単独に付されたものとは限りません(Ⅲ-4・Ⅲ-7は鍼灸を含む治療全体または非薬物療法のまとまりに対する記載として紹介されています)。 - 頭痛の診療ガイドライン2021(日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会 監修/医学書院): Mindsのライブラリで「Ⅲ 緊張型頭痛」章に非薬物療法を扱うCQが存在することを確認。本文の一次確認は未了(AI利用制限のため)。本記事の記述は上記の解説論文に基づきます。
緊張型頭痛への鍼は何回・どのくらい続ければいい?
実務でいちばん聞かれるところですね。断定はできませんが、複数の出典が似た方向を指しています。
緊張型頭痛への鍼における施術回数・期間の目安(4出典)
標準プロトコルではなく、各出典が示した条件を並べたものです。
5〜8週で最大10回
慢性緊張型頭痛の予防的治療として「考慮する(consider)」。
最低6回・週1回以上
3〜4か月にわたって実施、という枠組みでした。
20回/8週
週3回×4週+週2回×4週。中国の単一試験の設計です。
1か月超または10回超
この条件で有意差(SMD −0.32, p=0.006)が出ました。
回数と期間を先に決めて、頭痛日数で一緒に評価する形が現実的です。
これらは標準プロトコルではなく、各出典が示した条件の並記です。Cochraneに含まれた試験の使用経穴は公表されていません。経穴が一次確認できているのはZheng 2022のみ(風池・百会・太陽・合谷・太衝)で、1試験の一例です。通電条件は原著に記載がなく不明です。
- NICE CG150:5〜8週にわたり、最大10回のコースを考慮
- Cochraneに含まれた試験:少なくとも6回以上、少なくとも週1回、3〜4か月
- Zheng 2022のRCT:週3回×4週+週2回×4週=計20回/8週
- Lin 2025:1か月超、または10回超の施術で有意な減少
共通するのは、「数回で判断しない」という点です。逆に言えば、2〜3回で効果を見極めようとすると、研究で見えている変化を取りこぼす可能性があります。
2016年以降も、複数のレビューが出ています。向きは同じ、確実性は上がっていません。
ただ、ひとつだけ実務に効く発見があります。回数が足りないと差が出にくい、という報告です。1か月を超える、または10回を超えると、はじめて意味のある減少が出た。「効かない」ではなく「回数が足りていない」ケースがある、ということです。
「新しい研究が出た=エビデンスが強くなった」ではありません。緊張型頭痛×鍼では、2020年代のレビューの多くが確実性を very low〜low と評価しています。試験の多くが中国発で地域が偏っている点、有害事象の報告が乏しい点も、そのまま残った課題です。
使われた経穴は?(Zheng 2022の一例)
経穴について。Cochraneに含まれた試験の使用経穴は公表されていないため、ここでは書けません。具体的なプロトコルを一次資料まで確認できているのは、先ほどのZheng 2022だけです。
その試験では、風池・百会・太陽・合谷・太衝の5穴を使い、得気を得たうえで30分置鍼、10分ごとに手技を加えていました。あくまで1試験の一例であり、標準プロトコルではありません。
なぜ効くのか、その生理学的な背景は鍼の鎮痛メカニズムで、費用の話は鍼は費用対効果に見合うのかで扱っています。
エビデンスボックス④ 2017年以降の主な系統的レビュー(飛ばして読んでもOK)
- Kang WL, Xiao XJ, Fan R, et al. Front Neurol. 2023;13:943495. PMID:37234488 / DOI:10.3389/fneur.2022.943495 /30RCT・2,742例。偽鍼比レスポンダー率 RR 1.30(95%CI 1.13–1.50、確実性中等度)。偽鍼比の頭痛頻度 SMD −0.85(95%CI −1.58〜−0.12、確実性very low)。薬物比の疼痛強度 SMD −0.62(95%CI −0.86〜−0.38、確実性low)。有害事象を評価した16試験で重篤な鍼関連事象の報告なし。限界=方法論の不均一が大きい。Cochraneの RR 1.3 とほぼ同じ値ですが、著者チームは別でも対象試験は相当程度重複しており、完全に独立した再現ではありません。
- Tao QF, Wang XY, Feng SJ, et al. J Neurol. 2023;270(7):3402-3412. PMID:37017736 / DOI:10.1007/s00415-023-11695-1 /14試験・2,795例。偽鍼比の頭痛頻度は治療直後 SMD −0.80(95%CI −1.36〜−0.24, P=0.005)、追跡時 SMD −1.33(95%CI −2.18〜−0.49, P=0.002)。著者結論は「有効かつ安全だが、全体として非常に低い〜低い質のエビデンスに制約される可能性がある」。原文はアクセス制限のため抄録ベース、GRADE/TSAの内訳は未確認。
- Lin PT, Su SY, Shih CL. J Oral Facial Pain Headache. 2025;39(4):60-69. DOI:10.22514/jofph.2025.067 /6RCT・927例(手技鍼 vs 偽鍼に限定)。主要評価の頭痛頻度は全体で有意差なし。6週時点のサブグループのみ SMD −0.23(p=0.03)。50%以上の疼痛改善は OR 1.85(p<0.001)。「1か月超、または10回超の施術」で SMD −0.32(p=0.006)=本文の「回数が足りないと差が出にくい」の出典。鎮痛薬使用量は有意差なし。限界=試験数6件と少なくサンプルも小さい、複数試験にバイアスリスク。
- Hu J, Wang X, Jia S, et al. Front Neurol. 2023;14:1194441. PMID:37426434 /ネットワークメタ解析、30RCT・2,722例。含まれた試験はすべて中国で実施。有害事象を報告したのは30試験中3試験のみ。大半の試験がバイアスリスク「不明」(報告不備)。手技別の順位づけ(SUCRA)は確定的な優劣ではないため、本記事では順位を推奨として扱いません。
薬との関係はどう説明する?|アミトリプチリンとの間接比較
「薬をやめてもいいですか」と聞かれること、ありますよね。ここは慎重に。
参考になるのが2024年の間接比較メタ解析です。慢性緊張型頭痛の予防でよく使われるアミトリプチリンと鍼を、既存試験どうしを橋渡しして比べました。
結果、頭痛の回数も強さも同程度。有害事象はアミトリプチリンのほうが多いと報告されています。薬が合わない患者さんにとって、鍼が選択肢になりうるという示唆です。
ただし但し書きが重い。直接比較した試験は存在せず、確実性は very low。「鍼のほうが良い」とは言えません。薬の増減は処方医の判断です。
もうひとつ、鎮痛薬の使用について。Cochraneでは偽鍼比で月0.8日少なく、Lin 2025では有意差なし、慢性連日性頭痛の混合集団を対象にしたNie 2026では減少方向。結果が一致していません。
ですから「鍼をすれば鎮痛薬の飲みすぎを防げます」とは説明できません。ここは踏み込まないのが誠実です。
エビデンスボックス⑤ 薬との比較・鎮痛薬使用(飛ばして読んでもOK)
- Tao QF, et al. Acupuncture versus tricyclic antidepressants in the prophylactic treatment of tension-type headaches: an indirect treatment comparison meta-analysis. J Headache Pain. 2024;25(1):67. DOI:10.1186/s10194-024-01776-5 /間接比較メタ解析、34RCT・4,426例。頭痛頻度は鍼 vs アミトリプチリン MD −1.29(95%CI −5.28〜3.02)=有意差なし、鍼 vs アミトリプチリンオキシド MD −0.05(95%CI −6.86〜7.06)=有意差なし。頭痛強度も同程度。有害事象はアミトリプチリンのほうが多い(OR 4.73、95%CI 1.42–14.23)。著者結論=代替選択肢になりうるが確実性は very low。限界=直接比較試験が存在せず、34試験中8試験がバイアスリスク高、異質性大。
- 鎮痛薬使用の3つの結果: Cochrane 2016=偽鍼比で月0.8日少ない(3試験261例、確実性中等度)/Lin 2025=有意差なし/Nie Y, et al. Med Sci Monit. 2026;32:e952359. PMID:42177613=慢性連日性頭痛(慢性片頭痛と慢性緊張型頭痛の混合集団、22RCT・1,449例)で鎮痛薬使用 MD −0.52(P<0.00001)。混合集団のため緊張型頭痛単独への外挿は慎重に。
- 読み方: 3つの結果が一致していないため、「鍼で鎮痛薬の使用が減る」と断定はできません。
安全性はどう伝える?
「痛くないですか」「副作用は?」という質問も定番ですね。
Cochraneでは、副作用による脱落は鍼群1/420、偽鍼群0/343。差はごくわずかでした。Kang 2023で有害事象を評価した16試験でも、重篤な鍼関連事象の報告はありません。Zheng 2022の有害事象も軽微な4件のみでした。
ただし2つ、正直に添えます。ひとつは、有害事象を系統的に集めた試験が少ないこと(Hu 2023では30試験中3試験のみが報告)。もうひとつは、報告がない=起こらない、ではないということです。
「よくあるのは刺したところの内出血やだるさで、たいてい数日でおさまります。重い事故はとても稀ですが、ゼロではありません。鍼は毎回使い捨てで、深さは部位ごとに決めて打っています。」
それでも鍼を選ぶ理由は、どこにあるか?
ここまで、下げる話が続きました。偽鍼との差は小さい。強さの差は不明確。他の非薬物療法に優越なし。確実性は low。地域は偏っている。長期効果は未検討。
では、鍼を提案する根拠はどこにあるのか。手元のデータから言えるのは、この3つです。
緊張型頭痛への鍼について、現時点のエビデンスで言えることと言えないことの対比
肯定と限界を同じ画面に並べました。自院の立ち位置を決める材料としてお使いください。
データに支えられている
判定できていない
「言えない」は「効かない」ではありません。多くは試験数が少なく報告も不十分なため、判定できていない状態です。また、有害事象の報告が少ないことは安全性が確立したことを意味しません(Hu 2023では30試験中3試験のみが有害事象を報告)。稀であってもゼロではない、という前提で説明してください。
- 副作用による脱落は420人中1人(偽鍼群は343人中0人。7試験795例・確実性は低い)。アミトリプチリンとの間接比較では有害事象は薬のほうが多いと報告されていますが、直接比較した試験はなく確実性は very low です
- 薬が合わない・飲みたくない人に、期間を区切って提示できる選択肢がある
- 回数と期間を先に決めて、頭痛日数で一緒に評価できる
派手な主張ではありません。でも、この3つは「盛らずに言える」ことばかりです。説明の強さより、外れにくさで選ぶ。同業者向けの記事として、ここが一番おすすめしたい立ち位置です。
なお、服薬の継続・中止は処方医の判断です。鍼を提案する場面でも、ここには踏み込まないでおきましょう。
明日から使える:患者説明トークとHPの表現
患者への説明トーク例
パターンA(標準)
「緊張型頭痛への鍼は、海外のガイドラインでも、5〜8週で10回くらいを目安に、と書かれています。頭痛の回数を減らすことを目的に、期間を決めて続けてみる方法です。効果の感じ方には個人差があります。」
パターンB(評価が割れることに触れる誠実型)
「正直にお伝えすると、研究によって評価が分かれています。何もしない場合と比べれば良い報告が多い一方、比較用の鍼と比べると差は小さめ、というのが現状です。回数を減らせるかどうかを一緒に記録しながら、10回を目安に見ていきませんか。」
パターンC(薬について聞かれたとき)
「お薬をどうするかは処方された先生のご判断になります。鍼と薬を比べた研究はありますが、確実性は高くないので、私からやめる・減らすという話はできません。頭痛の回数と薬を飲んだ日を記録して、次の受診のときに先生にお見せしてみてください。」
パターンD(「日本のガイドラインにも書いてあるの?」と聞かれたとき)
「日本の頭痛のガイドラインでも、緊張型頭痛では、お薬以外の方法のひとつとして鍼灸が挙げられているという解説が出ています。
ただ『これで良くなります』という強さではなく、あくまで選択肢のひとつという書き方で、研究の質はまだ十分ではないとも書かれています。
ですので、回数と期間を決めて、頭痛の日数が減るかどうかを一緒に確認していく形をおすすめしています。」
自院ホームページでの表現:リスクの低い書き方/避けたい書き方
以下は「この書き方なら適法」と保証するものではなく、相対的にリスクが低い/高い書き方の整理です。実際の記載は最新の「あはき・柔整広告ガイドライン」本文と、所管保健所の指導をご確認ください。
- リスクが低い:「緊張型頭痛への鍼は英国のガイドラインで考慮される選択肢とされています(出典明記)」/避けたい:「頭痛が治る鍼灸院」
- リスクが低い:「頭痛の頻度を減らすことを目的とした施術を行います」/避けたい:「薬が要らなくなります」
- リスクが低い:「効果には個人差があります」/避けたい:「頭痛が二度と起きません」
ポイントは4つ。①出典を明記する ②断定・保証をしない ③体験談で効果を保証しない ④薬の中止・減量に踏み込まない、です。
FAQ|緊張型頭痛への鍼でよくある質問
Q. 緊張型頭痛への鍼は何回くらい続ければいいですか?
A. 定まった標準はありません。NICEは5〜8週で最大10回、Cochraneに含まれた試験は最低6回・週1回以上で3〜4か月、Lin 2025は10回超で有意差という報告です。数回で判断しない設計が現実的です。
Q. 緊張型頭痛で「偽鍼と差がないなら意味がないのでは」と聞かれたら?
A. まず「差は小さい」と認めましょう。そのうえで、偽鍼グループでも半数近くが改善している事実を伝えると、話が立体的になります。通う体験そのものが持つ力を、否定せずに説明できます。
Q. 緊張型頭痛への鍼で、頭痛の強さは軽くなりますか?
A. Cochraneでは、頭痛の「回数」は偽鍼より減る一方、「強さ」の差は明確ではありませんでした。回数を主な目標に置くほうが、説明とずれにくいと思います。
Q. 緊張型頭痛は鍼だけで対応してよいですか?
A. 突然の激しい頭痛、発熱や神経症状を伴うもの、いつもと様子が違う頭痛は医療機関の受診が先です。また、他の非薬物療法に対する鍼の優越は示されていないため、運動やセルフケアと組み合わせる設計が現実的です。どこで受診をすすめるかの具体的な項目は、頭痛のタイプ別エビデンスと受診の判断(総合ガイド)にレッドフラグの一覧としてまとめています。
Q. 日本の『頭痛の診療ガイドライン2021』では、緊張型頭痛への鍼灸はどう扱われていますか?
A. 全日本鍼灸学会雑誌の解説論文(菊池ら2022)によれば、緊張型頭痛の治療(CQ Ⅲ-4)・予防療法(Ⅲ-6)・薬物療法以外の治療(Ⅲ-7)の3つのCQで、非薬物療法の一つとして鍼灸が記載されています。ただし鍼灸のエビデンスの確実性はC(低い)、Ⅲ-6については「確実性なし」と記載されているとのことです。根拠として引用されているのは、この記事で扱ったCochrane CD007587(12試験2,349例)と同じ論文です。なお当編集部はガイドライン本文を直接確認していないため、本記事の記述はこの解説論文に基づくものです。
Q. 緊張型頭痛への鍼の効果はどのくらい続きますか?
A. Cochraneは4か月を超える長期効果を検討していません。Zheng 2022では32週まで差が維持されましたが、単一試験の結果です。「長期効果が確立している」とは言えない段階です。
Q. 頸原性頭痛(首が原因とされる頭痛)への鍼のエビデンスはどうですか?
A. 正直に言えば、緊張型頭痛ほど整っていません。頸原性頭痛×鍼のメタ解析(Liu 2024, World Neurosurg. PMID:38768751/20RCT)は鍼が良好とする一方、主要評価が「総有効率」という試験間で定義が揃わない指標で、著者自身が出版バイアスの存在を報告しています。緊張型頭痛と同じ強さの根拠がある、とは言えない段階です。
まとめ|緊張型頭痛への鍼を、どう語るか
- Cochrane(12試験2,349例)では、通常ケア比で頭痛の回数が半分以下になった人が48%対19%。ただし非盲検の上乗せデザインで、過大評価の可能性がある
- 偽鍼比では51%対43%と差が縮み、頭痛の「強さ」は差が不明確。Zheng 2022では偽鍼群でも48.1%が半分以下に届いている
- 理学療法・マッサージ・運動療法に対する優越は示されていない。ただし4試験のみで、「劣っている」ではなく「判定できていない」に近い
- 日本の『頭痛の診療ガイドライン2021』では、緊張型頭痛の3つのCQ(Ⅲ-4・Ⅲ-6・Ⅲ-7)で非薬物療法の選択肢として記載されているとされる。ただし鍼灸の確実性はC(低い)、Ⅲ-6は「確実性なし」と記載。そして根拠として引用されているのはこの記事のCochrane CD007587と同じ論文(菊池ら2022)
- 回数の目安は複数の出典が一致:5〜8週で10回前後、数回で判断しない。「効かない」ではなく「回数が足りていない」ケースがある
- 説明の型は「保証しない・出典を示す・回数と期間を決めて一緒に評価する」。副作用の少なさと、薬が合わない人への選択肢という位置づけが、いまのデータと矛盾しない
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参考文献
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- 頭痛の診療ガイドライン2021(日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会 監修/医学書院)https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00689/ ※当編集部は本文を直接確認していません。本記事は文献12の解説論文を出典としており、ガイドライン本文の逐語引用は行っていません
- Hopton A, MacPherson H. Acupuncture for chronic pain: is acupuncture more than an effective placebo? A systematic review of pooled data from meta-analyses. Pain Pract. 2010;10(2):94-102.(文献12がCQ Ⅲ-6の引用文献として紹介しているもの)
- Liu Z, Gao X, Zhang X, Qu Y. Meta-Analysis of Acupuncture Treatment for Cervicogenic Headache. World Neurosurg. 2024;189:166-173. PMID:38768751 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38768751/
本記事は鍼灸師向けの学術情報の提供を目的としたものであり、特定の治療効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。鍼灸師は疾病の診断を行う立場にはありません。頭痛の型の判断や併存疾患の評価は医療機関の役割です。個別の患者への対応にあたっては、突然の激しい頭痛、発熱・神経症状を伴う頭痛、これまでと様子の異なる頭痛など、受診を優先すべきサインがないかを確認し、必要に応じて医療機関の受診をおすすめしてください。
【AI作成・編集責任について】本記事はAI(人工知能)が作成し、株式会社addwisteria の加藤タカシが編集責任者として内容を確認しています。引用した論文・ガイドラインの数値や推奨は改訂により変わることがあるため、実際の臨床判断では各原典の最新版をご確認ください。

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